それほど大量に本を自炊したわけではありませんが、これから本を自炊をしようとする人のための一助となればと思います。
推奨する準備品
- ドキュメントスキャナ
- 本の裁断機
- カッター/カッティングシート
- バックアップ
- 電子書籍リーダ
- 心の整理
ドキュメントスキャナ
特にドキュメントスキャナでなければならないわけではありませんが、量をこなそうと考えている方はオートフィーダ機能のあるドキュメントスキャナは必須といえるでしょう。
フラットベッドスキャナでも特に問題はありませんが、200ページだと100枚の原稿を入れ替えることになります。考えるだけでも私は鬱になりそうです。
私がお勧めするのはドキュメントスキャナはfujitsuのScanSnapシリーズです。 本をスキャンしPDFにするわけですが、PDFの編集ソフトであるAcrobatが標準でついてくるのがうれしいですね。
本の裁断機
スキャンする前に本の背を切り一枚づつに本をばらさないといけません。本の背をまっすぐ楽に裁断するために裁断機は必要です。カッターとカッティングシートでも代用は可能ですが、カッターで手を切ったりすることを考えれば裁断機の購入をお勧めします。
ちなみにカッターだと本一冊分の背を裁断しようとすると結構な労力と時間がかかり ます。
私が所持しているのはCARL DC-210ですが、いまだとCARL DC-210Nが後継にあたるのかな。CARLは量販店に行けば消耗品が安くすぐに手に入るためお勧めです。
カッターとカッティングシート
裁断機で裁断可能な厚みまで本を分解しなければなりません。その際に使用するのがカッターです。カッター,カッティングシートは100円均一のもので十分です。
私は、32*10cmの長方形のカッティングシートを愛用していますが、文庫本やコミック中心の方はもっと小さくても問題はないかと思います。
バックアップ
本をスキャンし、HDDに溜め込んでいくわけですがHDDは消耗品であることを忘れてはなりません。HDDもいつかは寿命が来て壊れるわけですからバックアップはしっかり取っておかないと苦労してスキャンしたデータがなくなります。
バックアップとしてDVDメディアを選択する場合、定期的に焼きなおすなりしないと盤の劣化等によりいつの間にかデータが消えているということがありますので、正直バックアップメディアとしてはお勧めしません。
私はSugerSyncをバックアップ媒体として使用しています。オンラインストレージならバックアップ以外にも使用できて便利なのでお勧めです。
電子書籍リーダ
パソコンの画面で読んでも構わないのですが、長時間読むにはパソコンは目がつかれので不向きです。 タブレット/E-inkタイプでなおかつ軽いものをお勧めします。
文庫本の場合だとSony Readerは軽くて見やすくお勧めです。大判の本(A4サイズ)でもSony Readerを横にして読むには読めますが字が小さくなりすぎて読みにくいです。
以前はSony Readerで呼んでいましたが、今はNexus 7を使って読んでいおり、大判サイズの本でもあまりストレス無く読めます。
タブレット/E-Ink系どちらでも構いませんが、350グラム前後かそれ以下のものを選ばないと長時間もっていられません。
500gを超えるものは気合と根性が必要になります。500のペットボトルをずっと持っていると考えたらわかりやすいかと思います。
心の整理
本を裁断し、スキャンが終われば捨てるわけですが、やはり少し捨てる本を破壊することにためらいが生じます。私の場合、最初は雑誌のスキャンが中心だったためかあまりためらいはあまりありせんでした。でもたまに見返す雑誌だったりしたのでためらいがゼロだったわけではなく、スキャンしまくっていたら、いつの間にか本の破壊/捨てるということに対する躊躇いはどこかに置き忘れてしまったようで、今では購入してすぐに本を分解/スキャンしています。本はスキャン後しばらくたってから捨ててます。
最後に
すべての本をスキャンし電子化できるわけではありません。やろうと思えばできるのですが、やらないほうがいい本もあるということです。私の場合、技術系の本が多く、リファレンス的に参照するようなものは紙の本の方が使い勝手がよいので、リファレンス系はスキャンしていません。(ただし、古くなりほとんど参照しないようなリファレンス本はスキャンしています。)
あと、人によるのでしょうけど、本の自炊を一気にやろうとしてはいけません。一気にやろうとすると気力が続かなくなり、途中で放棄したくなります。私の場合、大体1日に1冊か2日に1冊程度のペースで進めており、新しく買ってきた本は優先的にスキャンするようにしています。
そうすれば、本の数は増えることなく徐々に少なくなっていっています。